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カテコラミン系について
2012.01.20 16:39| .薬剤→カテコラミン系|
ドパミン、ドブタミン、アドレナリン、ノルアドレナリンの4種類。
それぞれα受容体、β受容体に作用。
α1受容体は心筋や平滑筋などの細胞膜に分布、α2受容体は交感神経終末に存在。
β1受容体は主に心筋に分布、β2受容体は血管や気道に分布する。
すなわち
α作用 →末梢血管を収縮させる作用
β1作用→心拍数を増加させ、心収縮力を強める作用(陽性変力、陽性変時作用)
β2作用→末梢血管の拡張作用と気管支拡張作用
①ドパミン(DOA)(イノバン、ドパラルミンなど)3γ~
α/β1/β2=+/++/- (腎動脈拡張作用++)
・2~5γ(低用量)ではドパミン受容体に作用
→腎血管拡張→腎血流量アップ→利尿作用
・5~10γ(中容量)ではβ1作用優位、β>α
→心収縮↑、心泊数↑、末梢血管収縮
・10γ~ (高用量)ではα作用優位。α>β
→末梢血管収縮、心収縮↑、心泊数↑、利尿作用は消失
・副作用
→頻拍性不整脈
→虚血性肢壊死
→悪心・嘔吐
→消化管運動障害(麻痺性イレウス)
②ドブタミン(DOB)(ドブトレックスなど)3γ~
α/β1/β2/=+/+++/++ (腎動脈拡張作用-)
・β1刺激による心拍出量(CO)の増加が主な作用。ドパミンよりも心拍数の上昇が少ない。
・β1作用により心収縮能が上昇するが、β2作用では末梢血管を拡張
→血圧を上げずに心収縮能を上昇させることができる。肺うっ血にも著効。
・心筋の酸素消費量、そして心拍数の増加はDoAより少ないと考え、心筋保護の面では有利である。
・収縮不全による急性心不全に有用。心原性shockによる単独療法には適さない
・副作用は特になし
③ノルアドレナリン(NoA)(ノルアドなど)0.05γ~
α/β1/β2=+++/+++/- (腎動脈作用-)
・強力なα、β1作用を持つ。強力にBPを上昇させる
・DOAでも効果がない際に使用
・後負荷が増大するため心不全や心疾患などでは使いにくい
④アドレナリン(Ad)(ボスミンなど)0.05γ~
α/β1/β2=++/+++/+++ (腎動脈作用-)
・強力なα、β1作用を持つ。β2作用もあり。
・頻脈必発のため心疾患では使いにくい
・心臓では→心収縮↑、心拍数↑
・血管に対しては→冠動脈拡張、末梢血管収縮(BP↑しかし末梢循環不全になってしまう)
・平滑筋に対しては→気管支拡張
・不整脈を誘発しやすい